女性が空調服を用いる際は体型に適した物を選ぶ

空調服は衣服の内側に空気の層を形成し、外気の熱を遮る作業服です。風そのもので冷やすのではなく、空気の遮熱性を利用して暑さを感じさせないのが特徴です。冷房機器を設置できない環境でも快適に過ごせる点から、高温の環境で必須の作業服と注目されています。空調服は当初、性別の区別が設けられていない作業服でしたが、女性が工事現場など肉体労働の場で活躍するようになってからはレディースサイズの製品も販売されるようになりました。

女性の体型に合わせたデザインにすることで、空気の層を均一の厚さで保持できるようになったのが利点です。同じサイズ表記でも男女で実寸が異なるのが普通なので、女性用の空調服を改めて作るのは自然な流れと言えるでしょう。空調服を適切に扱う方法の男女での違いはありません。どちらもファンの出力が空気の層の厚さに関係する他、お手入れの方法も共通しています。

洗濯の際はファンなどの送風機器はすべて外し、生地が縮まないよう丁寧に洗ってから陰干しで乾かすのが正しい方法です。ファンの取り付け口が歪むおそれがあるので、乾燥機を使ってはいけません。ファンやバッテリーは消耗品なので、約3年を区切りに交換するのが無難でしょう。送風機器は単体で販売されているので、空調服ごと買い換える必要はありません。

一方で基本的には他社との互換性は無いので、漏電などのトラブルを避けるためにも同じメーカーで揃えることを遵守します。素人作業による改造も危険なので絶対に行ってはいけません。